吹奏楽グレート・ブリティッシュ・ミュージック Vol.15〜子供の頃の情景/エルガー・ヴァリエーションScenes from ChildhoodGreat British Music for Wind Band Vol.15【吹奏楽 CD】
イギリスの“ウィンドの今”を伝える人気シリーズ“グレート・ブリティッシュ・ミュージック・フォー・ウィンド・バンド”の第15弾。
このシリーズを通じて紹介された作曲家や作品の多くは、日本でもポピュラーになっていますが、このCDにも、ピーター・ミーチャン、ナイジェル・クラーク、マーティン・エレビー、ブルース・フレーザー、キット・ターンブル、ロブ・ウィッフィンという作曲家の興味深い作品が合計7曲収録されています。
収録曲の中で最初に注目したい作品は、2010年に川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団が日本初演を行なったマーティン・エレビーの「エルガー・ヴァリエーション」でしょう。
オリジナルは、エルガー生誕150周年の2007年に開催された“ヨーロピアン・ブラスバンド選手権2007”の課題曲として作曲されたブラスバンド作品です。
その課題演奏の第一位は、ロバート・チャイルズが指揮した、あのコーリー・バンド! このCDのウィンド・バンド版では、木管が入ったことで、ある種の優雅さが加わったイメージです。
ぜひ、オリジナルと聴き比べてみて下さい。
衛兵の交代やバレエ、サーカス、魔法のランプ、空飛ぶ絨毯など、まるで“おもちゃ箱”のようなターンブルの「子供の頃の情景」も注目したい作品です。
童心に返って愉しめるこんな作品、あるようで意外とありません。
ピーター・ミーチャンの「カーマン・ライン」も、純粋種のウィンド・オリジナルとして、新しさを感じさせるとてもおもしろい作品です。
オープナーとして演奏すれば、聴衆の気持ちを一気にひきつけることができます。
これも要注目作品です! その他、テューバ・ファンには有名なジェームズ・ガーレイの独奏が入っていて、これも見逃せません。
まさしく、イギリスの今を語るこの1枚! 新曲のリサーチのためだけでなく、多彩なウィンド・ミュージックの魅力を愉しめる好CDという印象です。
・演奏団体:ロイヤル・ノーザン音楽カレッジ・ウィンド・オーケストラ (Royal Northern College of Music Wind Orchestra) ・指揮者:クラーク・ランデル (Clark Rundell) 1、7 マーク・へロン (Mark Heron) 2-6 ・発売元:ポリフォニック(Polyphonic) ・発売年:2009年 ・収録:2009.9. Royal Northern College of Music (Manchester, U.K.) ・メーカー品番: 1. カーマン・ライン/ピーター・ミーチャン【6:24】 The Karman Line/Peter Meechan 2. フィールズ・オブ・リメンブランス/ナイジェル・クラーク【13:29】 Fields of Remembrance/Nigel Clarke 3. 軍艦チャリティー号/マーティン・エレビー【2:41】 HMS Charity/Martin Ellerby 4. テューバ協奏曲/ブルース・フレーザー【12:31】 Tuba Concerto/Bruce Fraser Movement I【4:16】 Movement II【3:45】 Movement III【4:30】 テューバ:ジェームズ・ガーレイ (James Gourlay) 5. 子供の頃の情景/キット・ターンブル【17:02】 Scenes from Childhood/Kit Turnbull 第1楽章:衛兵交代 Changing the Guard【2:43】 第2楽章:バレエ靴とチュチュ Ballet Shoes & Tutus【3:40】 第3楽章:サーカス一座 The Circus Troupe【3:44】 第4楽章:魔法のランプと空飛ぶ絨毯 Magic Lamps & Flying Carpets【3:02】 第5楽章:おもちゃ屋 The Toy Shop【3:53】 6. ペーガン・リチュアル(異教徒の儀式)/ロブ・ウィッフィン【5:43】 Pagan Ritual/Rob Wiffin 7. エルガー・ヴァリエーション/マーティン・エレビー【13:55】 Elgar Variations/Martin Ellerby
- 商品価格:2,450円
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